マイルドオーガニックでは、主に下記の有機肥料と有機JAS農薬を使っています。
状況により、無農薬の場合もあれば、化成肥料や普通農薬を使うこともあります。
慣行農法と有機農法は、資材に互換性があるので相互に行き来でき、混在も可能です。
農法にはこだわらず、品質と価格のバランス、新鮮さを大切にします。
※有機JASの「オーガニック」ではない
有機肥料
作物ごとにN(窒素)・P(リン)・K(カリウム)のアクセントをつけて施肥します。
有機肥料には、同じ用途で使える化成肥料があります。
鶏糞堆肥
鶏糞は、NPKのバランスがほぼ均等で、元肥の基礎部分になります。
ペレット状で追肥にも使用します。
化成肥料の、低度化成8-8-8に相当
豚糞堆肥
豚糞は、Pの割合が高く、即効性があります。
元肥に使用して、初期成育を促進します。
焼成灰
焼成灰は、鶏糞を焼いた粉状のもので、有機質は0(無期肥料)です。
Nを含まないので、PKを高める果菜類、根菜類に使用します。
CaとMgも補給できます。
化成肥料の、低度化成3-10-10に相当
なたね油粕
油粕は、Nを多く含むので、葉菜類に使用します。
粉状で、土中で分解するため追肥には不向きです。
化成肥料の、硫安に相当
バットグアノ
バットグアノは、コウモリの糞が原料で、成分はほぼPです。
粉状で鱗茎類(タマネギ・ニンニク)に使用します。
即効性のPと遅効性のPを含んでいるので、Pの追肥は不要です。
化成肥料の、過リン酸石灰に相当
魚粉
魚粉は魚粕を粉にしたもので、成分は速効性のNPです。
魚粉に含まれるアミノ酸が野菜をおいしくする、と言われています。
実際はよくわかりません。
元肥に使い、速効性が幼苗の成長に効果があるかどうか試用してみます。
化成肥料の、燐安に相当
石灰
石灰にはいくつか種類がありますが、カキ殻石灰を使っています。
畑の土は、雨で酸性に傾いていくので、中和させるために撒きます。
ジャガイモは酸性土を好むので、石灰は使いません。
有機JAS農薬
普通農薬であれば、予防散布をすることで病害虫の発生を抑え、結果として農薬の散布量を減らすことができます。
ただし、作物に浸透するものがあるため、基準内とはいえ成分が残留することもあります。
有機JAS農薬は発生対処が基本なので、運がよければ無農薬、悪ければ何度も使うことになります。
このため、有機JAS農薬には、使用回数に制限がないものもあります。
また農薬にも、目的ごとに有機JASに対応する普通農薬があります。
ゼンターリ
BT(天然微生物)材が主原料で、あおむし対策に使用します。
代替できる普通農薬 オルトランなど
ジーファイン
重曹が主原料で、うどんこ病対策に使用します。
代替できる普通農薬 トップジンなど
カリグリーン
炭酸水素カリウムが主原料で、うどんこ病・さび病対策に使用します。
Kの追肥効果もあります。
クリーンカップ
銅とバチルス菌が主原料で、キュウリのべと病対策に使用します。
代替できる普通農薬 アミスターなど
サンクリスタル
脂肪酸グリセリド(食用オイル)が主原料で、アブラムシ・ハダニ対策に使用します。
代替できる普通農薬 スミチオンなど
エコピタ
※2022年から有機JAS適合ではなくなりました。
還元澱粉糖化物が主原料で、アブラムシ・ハダニ対策に使用します。
代替できる普通農薬 スミチオンなど
アビオン
パラフィンを主原料とした展着剤です。
展着剤自体に殺虫殺菌効果はなく、農薬が葉の表面に弾かれないよう、くっつきやすくするものです。
農薬に混ぜて使います。
代替できる展着剤 ミックスパワーなど